2025年10月の内定式を終えた、2026年3月卒業見込の4年生の方に、就職活動に関するインタビューを行いました。
年々、新卒採用の早期化が進み、多くの企業で3年生の夏前後からインターンシップを実施しています。
夏季インターンシップを採用選考の参考にする企業もあり、インターンシップ後に個別面談等が実施され、本選考に繋がっているケースが多く見受けられます。このような状況から、早い段階での就職活動の準備が必要となっています。
スタンレー電気株式会社(営業職) 内定
・志望業界:地銀 信用金庫 自動車ランプ 専門商社 鉄道 旅行
・説明会参加数:約50社
・インターンシップ参加数:1day: 18社 2days:2社 5days:1社
・OB訪問数:1社1名
・ES提出数:17社
・面接数:9社
・内定数:4社
【内定先の選考スケジュール】
1/11エントリーシート〆切 1/22 一次面接 2/18 二次面接 2/25 最終面接 3/17 内定連絡
私は、身近なところで人々の生活を支えられる仕事に魅力を感じており、その中でスタンレー電気に関心を持ちました。
自動車のライトは、安全性の確保はもちろん、車の印象やデザインにも関わる重要な部品であり、日常生活に深く関わっている存在だと思います。
そうした製品を通して、人の暮らしや安心に貢献できる点に魅力を感じ、この分野で働きたいと考えるようになりました。
スタンレー電気を選んだ一番の理由は、内定をいただいた企業の中で最も規模が大きく、安定性や将来性を強く感じたからです。
また、自動車のライトという日常に身近な製品を扱うことで、自分の仕事が社会の中で直接役立っていると実感できると思いました。
もともとは安定した収入を得られる堅実な職種を中心に就職活動を進めていましたが、「人生は一度きりだから挑戦してみろ」という父の言葉をきっかけに視点を変えました。その結果、自分の中で最も努力が求められると感じたスタンレー電気を選びました。
就職活動の準備は、大学3年生の6月頃から本格的に始めました。最初に取り組んだのは、自分がどんなことにやりがいを感じるのか、社会に出てどのように成長し、どのような仕事で社会貢献していきたいのかを深く考えました。
また、働く上で「これだけは譲れない」と思う価値観や条件をリストアップし、自分の軸を明確にするように努めました。
自己理解を深めるために、まず自分がこれまでどのような人生を歩んできたのかを時系列で整理し、経験を明確化しました。
さらに、これまでの選択の一つひとつについて「なぜその選択をしたのか」「その結果、どのような学びや成長が得られたのか」を丁寧に振り返り、リスト化しました。
その中で自分の強みや弱みだけでなく、意外な部分も見えてくるので、その中でアピールできそうな所をまとめていました。
企業理解を深めるために、まずは多くの企業説明会に参加しました。業界を問わず幅広く話を聞くことで、それぞれの企業の特徴や強み、働く人がどのような環境で働いているのか、職場の雰囲気などを知ることができました。
また、企業のホームページや採用サイトを通して、事業内容や理念、社会への貢献度を調べ、自分が共感できる企業を見つけるよう努力しました。
就職活動で最も苦労したのは、企業にマッチしたエントリーシートの作成です。
自分の強みや経験をどのように伝えれば、その企業の求める人物像に合うのかを考えるのに時間がかかりました。何度も企業研究を行い、言葉の表現やエピソードを見直すことで、自分らしさを保ちながらも相手に伝わる内容に仕上げることを意識しました。
さらに、企業説明会に積極的に参加し、ホームページには載っていない情報を集めることにも努めました。
大学で力を入れたことは、体育会ゴルフ部での活動です。部をより強くするため、練習や試合で活躍するために努力するのはもちろん、部の環境整備にも積極的に取り組みました。
特に主務として、ゴルフ場や練習場、OBOGの方々と密にコミュニケーションを取りながら課題を整理し、環境を整備することで、チーム全体の強化に前線で尽力しました。
自分の固定概念を取っ払って、様々な企業の説明会を聞きに行ってみてください!様々な企業の説明を聞くことで、自分に本当に合った企業や本当に興味を持った企業に出会えると思います。
アドバイスとしてはエントリーシートを書くときに、面接官の人が質問しやすいように誘導する文章を書くことで、自分の1番の強みやアピールポイントを面接官の方に説明することができるので、文章を作る際は参考にしてみてください!
就活が上手くいくよう、応援しております!頑張ってください!
全日本空輸株式会社(客室乗務職)内定
・志望業界:航空業界(客室乗務員、グランドスタッフ)、ホテル業界
・説明会参加数:15〜20社ほど
・インターンシップ参加数:3社(全て1day)
・OB訪問数:3名
・ES提出数:10社
・面接数:6社
・内定数:4社
【内定先の選考スケジュール】
3月 ES等提出 4月 一次面接 5月 二次面接 5月末〜6月上旬 最終面接
大学生になって部活動のマネージャーやアパレル販売のアルバイトを経験するうちに、高みを目指すことの出来る環境に身を置きつつ、お客様へのおもてなしが出来る仕事がしたいと考えるようになりました。客室乗務員はお客様の安全を守りつつ、世界水準のサービスを行なっているという点で、成長し続けることの出来る職業だと思い、志望していました。
また全日本空輸株式会社様は、ワクワクで満たされる世界を目指し、挑戦を続けており、その上へ上へと高みを目指す企業の姿勢に魅力を感じました。
「挑戦し続ける」気持ちを大切にしている企業、実際に新規就航地を拡大し、新たなことに挑戦する姿勢に魅力を感じ、ここで刺激を受けながら成長し続けることができるのではないかと思ったからです。
また部活動で身につけたチームワーク力と、アルバイトで身につけたお客様をもてなす力を活かすことができると考えました。
3年生の5月に初めて合同説明会に参加しました。6月、7月は多くの企業にエントリーをして、説明会に参加し、8月からは学内の航空業界を目指す人達の講座に参加していました。
自分のアピールポイントは何か、アルバイトや部活動の中で考え、それが発揮された時にはエピソードを話せるように整理していました。
エントリーシートを書き進める中で自己理解が進んでいきました。手が止まってしまうエントリーシートの設問に関しては、私のことをよく知っている友人に相談していました。
また程よく他人と比較することで自分が苦手とすること、得意とすることが明確になり、自分を知ることが出来ました。
企業説明会やインターンシップに参加し、その中で社員の方に質問する時間があれば積極的に参加していました。
志望度の高い企業に関しては、OG訪問をさせていただきました。
実際に働いている方のお話を聞くことが、1番企業理解に繋がると思います。ホームページや企業のSNSもチェックしていました。
学内のエアライン業界を目指す人が集まる講座に参加していました。
周りと自分を比較してしまう時期がありました。既に内定を持ち、就職活動を終了した友人が出てきたり、面接練習をしてくれた友人の受け答えがあまりにも上手でその受け答えが正解に聞こえてきたり、比較することで自分の努力を認められない時期がありました。友人に相談して共感してもらうことで、私だけではないのだと気持ちが軽くなりました。
マネージャーとして所属していた部活動と、アパレル販売のアルバイトです。
部活動でもアルバイトでも、様々な業務を経験させていただきました。
就職活動は、大変なこと、辛いことばかりに見えますが、自分を見つめ直す大切な機会だと思います。
どんな結果になっても「ここまでやり切れた」と思えるように、少しだけ頑張る期間にして欲しいと思います。
自分1人で抱え込まず、家族や友人、キャリアセンターを頼って、目標を持って取り組んでほしいです。応援しています。
国土交通省 公務員(事務職)内定
・志望業界:地方公務員、国家公務員
・説明会参加数:5自治体
・インターンシップ参加数:2自治体(秦野市・横浜市)1day
・面接数:5自治体
・内定数:2つ(国土交通省・国税専門官)
【内定先の選考スケジュール】
6月1日 筆記試験 6月25日 筆記試験合格発表 7月2日 官庁訪問 7月22日 人事院面接 8月12日 最終合格発表
トラックドライバーの父が「物流2024年問題」の影響を受けていたため、物流の課題に興味を持ちました。物流業界は人手不足かつ時間外労働上限規制も適用されているため、モノが運べなくなる恐れがあります。
このような課題の解決のため、地域にとどまらず、国全体の物流環境を改善したいと思い、そのような業務に携われる物流・自動車局に関心を持ち、国土交通省を志望いたしました。
国土交通省と国税専門官の2つから内定をいただいておりましたが、前者を選びました。
私の興味関心から、相対的に関心の低い業務を続けるよりも、関心の高い業務内容を選んだ方が精神的な面も体力的な面もモチベーションも続くと思い、選びました。
また、幼少期から、鉄道・物流・自動車・観光・海に関して馴染みがあり、楽しく仕事ができると思い、国土交通省に決めました。
従来の公務員試験はその特性上、筆記試験があるので、3年生の6月から勉強を始め、一年後の筆記試験本番に挑みました。筆記試験が終わった後に、面接対策を急ピッチで進め、7月上旬の官庁訪問、7月下旬の人事院面接に挑みました。筆記試験に関しては、範囲が膨大な故、頻出問題を効率よく周回していました。面接に関しては、友人や予備校の先生と模擬面接を何度も行い、実戦形式の練習をしました。
就活が終わった民間志望の友人にやり方を聞いていました。その上で自己分析を行い、ガクチカ等を主とした模擬面接を行ってもらい、自己理解を深めていました。
また、関係の深い友人等にもどのような人か?ということを聞いたり、志望先やどんな人生を歩んできたかなど自分を理解する時間と、模擬面接ひたすら繰り返すアウトプットの時間を作っていました。
説明会に何度も参加しました。個別の説明会や、ブース等で行う大型の説明会のどちらにも参加しました。
また、国土交通省で例えたら、国土交通省全体の説明会と、鉄道局や観光庁などの部局別の説明会にも参加して、企業理解を深めていました。
そして、志望先に努めている先輩に直接業務内容について伺い、HPにも載っていないような事も聞いておりました。
公務員試験の特性上、民間企業と比較して、就職活動の終わりが遅く、精神的な苦労はありました。周りが内定を取っている中で、いまだに面接にすら到達できず、筆記試験の勉強をしている事実は、精神的につらかったです。
また、面接に関しても、民間企業の面接ほど、情報がなく、試行錯誤を重ね、公務員に特化する必要があったため、仲間が少ないことが非常に大変でした。
アルバイトとゼミの活動です。前者では、4年ほど続けているため、職場の中心メンバーとして働いていました。後者に関しては、11月下旬に行った4大学合同ゼミに向けて、ゼミのメンバーと共同論文を書き上げたことです。
また、その後、卒業論文の執筆に向けて研究に取り組みました。ゼミでは様々な視点の知見を得ることができました。
明治学院大学では公務員志望の人はそれほど多くないかもしれません。ましては、民間企業を併願せず、公務員専願ではなおさらです。
公務員には、民間企業にはない安定と社会的地位が手に入る魅力があります。近年、公務員試験は民間企業と併願しやすいようにSPI枠や早期選考枠も充実してきています。官民問わず、就職活動はつらいものではありますが、諦めずに納得内定を目指してほしいです。